お神酒のお酒のお話

2020.10.25

みーがる

小話

今回はお神酒のお話。

お神酒として使われているお酒って何の種類だろう・・・と気になって調べてみました。

お神酒とはそもそも・・・は、こちら

お神酒とするお酒は、
正式には「白酒(しろき)」「黒酒」「清酒」「濁酒」の4種類をお供えするもの と言われています。

その中で一つずつ見ていきましょう!

白酒(しろき)

白酒とは、焼酎やみりんに、蒸した糠米と麹を加えて1か月ほど熟成させたあと、すりつぶして作られるもの。

雛祭りなどでよく使われるお酒のようです。
なぜ雛祭りで使われるのかというと、
室町時代から、桃の節句(雛祭り)にて、桃の花を浸した酒を飲んでいたものが変化したと伝えられているそうです。

濁り酒とは違う、つぶつぶとした食感のお酒なんですね。
甘酒との違う点は、お米と麹だけを発酵させるのではなく、
直接お酒にお米と麹を追加して作ってしまう点です。

白酒は甘口のため、お酒が飲めない人・妊婦・お子様用の飲み物とされ
その白い色と絹を練ったような滑らかさから
「練絹の酒」や「初霜」や「雪月花」とも呼ばれていたそう。
かわいらしい名前ですね。
お子様用・・ということは、昔はお子様もお酒を呑む習慣があったのでしょうか。

黒酒(くろさけ)

黒酒とは、
日本古来の構造法でつくった「灰持酒(あくもちざけ)」の一種。

灰持酒は“自然の力”を取り入れる製法でつくられています。
どのように自然の力を取り入れているかというと・・・
発酵させたお酒に、木炭と水を混ぜた上澄みを入れることで保存性を高めていること。
火入れして加熱する殺菌は一切していないんですね。

一般的に日本酒は、加熱をして保存性を高めているのですが、
灰持酒の作り方をすると、天然アミノ酸や有機酸が豊富に含まれ、
飲み口もとろっとし、奥行きのある味わいになるそう。
また、加熱をしていないので生きた酵素がたくさん入っているそうです。
酵素のお話といえば、甘酒のお話でも紹介しました。
とにかくスゴイんです!笑

灰を入れて作られるので、色も黒っぽくなるので黒酒なんですね。
お砂糖でいうと、黒糖のような感じ。
お料理に使っても、コクのある味わいになりそうですね!!

現在でも作られているのは、九州地方のようです。


清酒(せいしゅ)

清酒なら知ってる!という声も聞こえてきそうですが、
清酒=日本酒ではないんです。

日本酒は今回ご紹介する4種のお酒、全てをくくった大枠のものです。

清酒とは、お米を発酵させた醪を酒粕と原酒に分離する工程をふまなければ、清酒とは言えない とのこと。

““現在の酒税法上の規定では、
アルコール度数22度未満の日本酒を「清酒」と呼び、
にごり酒も清酒に分類される””  そうです。
前述の、酒粕と原酒にわけた場合でも濁り酒ができるんですね。

清酒=透明なお酒 というわけでもないようです。



濁酒(どぶろく)

濁酒とは、
日本の伝統的な酒のうち、米と麹と水を原料として発酵をさせ
漉す工程を経ていないお酒 です。

清酒は、濾す作業がありましたが、濁酒は濾さないんですね!

韓国のお酒のマッコリに近いものですね。

未発酵の米に含まれる澱粉のおかげで、清酒より甘味が強くなるそう。
飲みやすそうなので、飲みすぎに注意ですね!!

昔は一般家庭でも、つくられていたそうですが、
現在は酒税法により、家庭で作ると罰せられることがあるそうなので注意。

終わり

以上、お神酒の4種
皆様はどれも知っていらっしゃったでしょうか。

神様にお供えをするお酒だけに、どれも日本古来からの伝統的な作り方で作られたものでしたね。

お供えするために、4種そろえ
神様とご一緒させていただくのも良い と考えています。

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