大阪メトロ御堂筋線、四つ橋線、中央線が乗り入れる大阪交通の要所「本町駅」。
大阪ビジネスの中心地のひとつとしても有名な土地。
そんな本町駅から徒歩圏内にある神社のご紹介です。
さて、何神社と読むでしょうか?
関西の方ならすぐに答えらえれてしまうかもしれませんが、他地域、特に関東の方でしたら、「ざまじんじゃ」と読んでしまうのではないでしょうか。
間違いではなく、大阪においても「ざまじんじゃ」とも呼ばれていますが、正式には「いかすりじんじゃ」となります。
創建は非常に古く、神功皇后が三韓征伐(新羅征伐)から帰還されたときに奉祀りされたことが始まりとされています。
大阪で神功皇后と言えば、住吉大社が有名ですが、こちらも神功皇后ゆかりの神社だったのですね。
ちなみに、摂津国一宮を称していますので、住吉大社と同じになります。
神紋は白鷺になります。
こちらも神功皇后が坐摩の神の教えにより白鷺の多く集まる場所に坐摩神を奉遷なされたことに由来すると言われています。
こちらが坐間神社オリジナルの御朱印帳です。
神紋の白鷺が優雅に描かれていますね!
坐間神社の鳥居は、全国でも珍しい三ツ鳥居となっています。
全国に22社しかなく、大阪では2社のみとなっています。
ちなみに、もう一社は今宮戎神社となります。
坐間神社は上方落語寄席発祥の地としても有名です。
初代桂文治が初めて坐間神社で寄席を開いたことによります。
坐間神社には多くの物売りや見せ物が門前に集りました。特に古着屋は「坐摩の前の古手屋」として名高く、この神社の近くで後の「そごう」が古手屋として生まれ、船場が繊維の町として発展するきっかけとなりました。
西横堀川沿いには陶器問屋が並んでいました。
それは坐間神社の末社に陶器神社があることに起因すると言われています
余談ですが、坐間神社の所在地は、大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3号
となります。
〇丁目〇番〇号という表記ではないのは、全国的にも珍しいケースかと思います。
これは、この土地が「渡辺」姓のルーツである事に起因しています。
一時期は、全国に合わせ住所の渡辺が消失しかけたようですが、そこは「全国渡辺会」なる団体の強い反対にあい、苦肉の策として丁目の後に渡辺が残されたそうです。
だれでも出自のルーツは大切ですよね。
所在地:大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3号
アクセス:大阪メトロ本町駅 徒歩3分