神社に祀られている神様の前で結婚の誓いを立てる儀式である「神前式」。
その神前式の形式で、挙式を開くことを決めた新郎新婦は、誰を招待すればいいのか迷うことになると思います。神前式は厳かな雰囲気で挙式が行えますが、それ故に招待するゲストの選び方も注意しなければなりません。
そこで今回は神前式に招待するゲストの決め方について紹介していきます。
神前式の流れについて紹介した記事はこちらをご覧ください。
意外と知らない??神社での結婚式の流れ
それでは早速、神前式のゲストとして誰を呼ぶことができるのか、選ぶ際はどのようなことを気を付けなければならないのか、確認していきましょう。
そもそも神前式とは、挙式を開く新郎新婦の親族のみが参列できる挙式スタイルです。また親族のなかでも、祖父母と叔父叔母までの招待が基本です。
親族周りしか招待できない理由は、神前式自体が両家の結びつきを深めることを重視した儀式であるためです。
また、神前式の会場である神社自体が、そもそも席数に限りがあって親族関係者しか参列することができない、といった物理的な理由もあります。
そのため、親族関係者のみで落ち着いた雰囲気で挙式を行いたいという新郎新婦にはぴったりのスタイルです。逆に友人や職場の人を呼んで盛大に挙式を行いたいという新郎新婦はあまり向かないスタイルと言えるでしょう。
それでも神前式に親族以外の人を招待したい場合が人によってはあると思います。例えば、とても仲が良い友人やお世話になった恩師など…
では、自分の晴れ姿を見てほしい人が親族以外にいて、その人を神前式に招待したいという場合はどうすればいいのか。
結論から述べると、神社によっては許可しているので事前に確認すること大事です。
時代の流れと共に「友人やお世話になった人を呼びたい」と思う新郎新婦が増えており、その願いに応えるために、現在は親族以外の人も参加することを許可している神社が増えてきています。ただ、伝統や格式を重視している神社では、親族以外の参列を認めていないケースもあります。
そのため、神前式に親族以外の人を招待したい場合は、「親族以外の人の招待を許可している神社」を調べましょう。
上記の内容と似通った内容になりますが、親族以外の人を招待する場合は、親族や式場スタッフへ事前に共有しておくことが非常に重要です。
本来、神前式は親族関係者のみで行う儀式ですから、当日になってから親族以外の人も参加すると説明されたら、親族やスタッフの人は困惑してしまうでしょう。せっかく来てもらったのに式への参加を認めてもらえないことも考えられます。
親族以外の人を招待する場合は、「何人ほど呼ぶつもりなのか」、「自分とどういう関係で何故呼びたいのか」など招待したい理由がしっかり伝わるように、親族や式場スタッフへ事前に共有しておきましょう。
神社によっては、親族以外の人のために「見学席」を設けている場合があります。つまり神前式への参加が認められなかったとしても、見学席であれば式の進行を見守ることができるのです。
直接式に関わることはできませんが、友人やお世話になった人に、神前式を行っている晴れ姿だけでも見てほしいと思うのであれば、この「見学席」という手段もあることを覚えておきましょう。
また、見学席を用意したい場合においても、親族や式場スタッフへの共有を忘れないようにしておきましょう。
今回は神前式に招待するゲストの選び方について紹介しました。いかがだったでしょうか。
基本的には親族しか参加できない神前式ですが、時代の流れによって親族以外の人の参加を認めている神社も増えてきています。
仲が良い友人やお世話になった恩師を呼びたい場合は、そのことを親族や式場スタッフへ事前に共有することを心掛けましょう。
式の当日は、準備などで時間に余裕がないことが考えられます。そんな中でトラブルが増えないようにするためにも、事前の共有は非常に重要だということを覚えておきましょう。