井戸の解体時にはお祓いを

2023.07.07

スピカ

お祓い

地面を深く掘り、地層に貯まった水をくみ上げる設備の「井戸」。

昔の人々は生活するのに必要な水を井戸からくみ上げていました。しかし、水道のインフラ整備の普及によって現代では井戸を使用する人は減少傾向にあります。
地域によってはまだ利用している方はいますが、水道の利便性や井戸自体の安全面から解体を考えている方も多くいらっしゃるでしょう。

そんな井戸ですが、解体時はお祓いをするべきということをご存知でしょうか。

今回は井戸を解体する際に行う、お祓いについて紹介します。

井戸を解体する際はお祓いをする

使わなくなった井戸を埋めるには業者に依頼する必要があります。ただ、業者に依頼する前に、井戸に対してお祓いをしなければなりません。

井戸はとても神聖な場所とされています。昔の人々にとって水、特に飲み水としても使える生活水はとても貴重なものでした。そんな水を採取できる井戸は、当時の人にとって命を繋げるライフラインになります。そのため、井戸を神聖視する人も多く、中には神様がいると伝えられてきました。

現代人には、「地層にある水層から水をくみ上げる」という井戸の仕組みが理解できます。ですが自然科学が発展しておらず、神道信仰が強かった時代の人々にとって、地下から湧き出てくる水は「神様からのお恵み」のように解釈されていたことでしょう。

そんな井戸を断りもなく埋めるのは、井戸の中にいる神様をそのまま埋めるようなもので、罰当たりな行為です。井戸を解体する際は、中からでてもらうために、神様に理由をしっかりと伝えてお祓いをする必要があるのです。

井戸の「魂抜き」とは

前述した通り、井戸を埋め立てたり解体する際には、お祓いなどの儀式を行うべきだと考えられています。この井戸に対するお祓いのことを「魂抜き」と呼びます。物騒に聞こえますが、要は井戸に宿った神様に今までの感謝を伝えて、井戸から出てもらう…ということです。

少々オカルト的な話題になりますが、お祓いをしなかった井戸を埋め立てようとしたところ、何かしらの事故に合ったという解体業者の話題をネットで目にすることがあります。真実かどうかは分かりませんが、そのような話題が出るほど、井戸は霊的な視点で見られているということです。

業者によってはお祓いをしていない井戸は解体工事を拒否するケースもあるようです。

井戸の「息抜き」とは

井戸のお祓いが済み、実際に解体や埋め立て作業が進んでいきますが、その際井戸に細いパイプを通して埋めます。このことを「息抜き」を呼びます。

これは諸説ありますが、「神様が息ができるように、もしくはそこから外へ出れるようにする」という意味と、「井戸の中にガスが溜まらないようにする」という意味があるようです。

井戸の解体は誰に依頼するのか?

井戸のお祓いの依頼先

井戸のお祓いは、神社の神主さんやお寺の僧侶に依頼します。費用相場はだいたい3万円程度が一般的とされています。現場まで距離がある場合はさらに1万円以上高くなることもあります。

井戸の息抜きの依頼先

井戸の息抜きは解体業者に依頼します。費用相場はだいたい10万円前後と決して安いものではありませんが、お金の勿体なささに自分たちでやるということは絶対にしてはいけません。

井戸を埋め立てるのには大量の砂や土が必要になりますし、井戸周辺の土壌と相性がいいものを選ばなければ、地盤沈下や地下水質の悪化など、のちになって環境的な問題につながる可能性があるためです。素人の判断で埋め立てはせず、しっかりと専門の業者へ依頼しなければなりません。

まとめ

今回は”井戸を解体する際のお祓い”について紹介しました。

お祓いという儀式の認識や考え方は人ぞれぞれですし、「井戸を解体する際はお祓いをしなければならない」という法律や科学的な根拠があるわけではありません。

ただ、我々の先祖にあたる人々に水の恵みを与えていたのが井戸ですから、無碍には扱わず、区切りをつけるという意味でもお祓いを行うことが大切だということを覚えておきましょう。

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