菟道稚郎子と相模国四之宮 前鳥神社

今回は、菟道稚郎子を主祭神としてお祀りする前鳥神社のご紹介です!
菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)と読みます。
そして、前鳥神社(さきどりじんじゃ)と読みます。

この菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)を祀りしている神社は大変レアで東日本ではご紹介の神社を含めて2社しかないそうです。

菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)

菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)は応神天皇の皇子となります。
菟道(うじ)は現在の京都府宇治市の古代表記です。
つまり、京都の宇治市との深いつながりがあります。
お墓も京都府宇治市にあるようです。
応神天皇から寵愛を受けますが、兄である異母兄弟に皇位を譲るために自殺されたという話が日本書紀では美談として掲載されています。
論語や千字文などの漢籍をわが国で最初に学ばれた方でもありますので、古くより修学の神、学問の神、就職の神として知られています。
大変聡明で人徳のあった方です。

前鳥神社(さきどりじんじゃ)

まず、前鳥をさきどりと読むあたりが玄人好みですね。
のちに記載しますが、色々な変遷があったようです。

相模国の一之宮は寒川神社で、二之宮川勾神社、三之宮比々多神社。
そして、四之宮がこの前鳥神社となります。

由緒

神社名の「さきとり」は平安以前の古い地名で、相模川河原に接する自然堤防の南端で、地形名から起こったと言われています。
奈良時代の天平7(735)年の『相模國封戸租交易帳」には「大住郡埼取郷」として記載されています。
この「さきとり」の地に奈良時代以前、畿内から御祭神を「氏の上」とする氏人が移り住み、遺徳を偲び、清浄な地にお祀りしたのが「さきとり」神社と考えられます。延喜年間(901~923)に編纂された『延喜式』という法制書の中で全国の著名な神社が収録されている神名帳に、当神社は「前鳥神社」と記され、相模国の十三座のひとつとして登載されています。また、四之宮の称は、養老年間(717~724)の相模国の国府祭が始まったとされる頃に生じ、平安時代には四之宮郷として通称されるようになりました。
*前鳥神社様HPからお借りしました。前鳥神社とは | 前鳥神社 (sakitori.jp)

相模国十三座

相模国十三座とは、延喜式内相模十三社の事になります。
「延喜式」は五十巻から成り、巻一から巻十までが「神祇・祭祇」に関する規定で、巻九と巻十が「神名帳」となり、ここに登載されている神社を「延喜式内社」と呼んでいます。
ですので、相模国十三社とは、相模国の延喜式内社のことになります。


十三社は以下となります。

・寒田神社 神奈川県足柄上郡松田町松田惣領1767
・川勾神社 神奈川県中郡二宮町山西2122(二之宮)
・前鳥神社 (四之宮)
・高部屋神社 神奈川県伊勢原市下糟屋2202
比々多神社  神奈川県伊勢原市三ノ宮1472(三之宮)
・大山阿夫利神社 神奈川県伊勢原市大山355
・小野神社 神奈川県厚木市小野428
・寒川神社 神奈川県高座郡寒川町宮山3916(一之宮)
・有鹿神社 神奈川県海老名市上郷1-4-41(五之宮:平塚八幡宮と言う説もあり)
・石楯尾神社 神奈川県相模原市藤野町名倉4524
・宇都母知神社 神奈川県藤沢市打戻3012
・大庭神社 藤沢市稲荷997
・深見神社 神奈川県大和市深見3367

ちなみに隣国の武蔵国は43社です。

ご祭神

・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)
・大山咋命(おおやまいくのみこと)
・日本武尊(やまとたけるのみこと)

一之鳥居

鳥居はかなり新しく、平成三十年(2018)の御鎮座1650年式年大祭を記念した建立されたものだそうです。
御鎮座1650年!すごい歴史ですよね!
一之鳥居は、明神鳥居でしょうか。

合わせて参道も整備されたそうです。

鐘楼

二之鳥居手前には、鐘楼があります。
かつては、神仏習合として、別当寺「鏡智院」(現在は廃寺)がありました。
その名残ですね。
鳴らすことも可能です!

二之鳥居

二の鳥居は、神明鳥居ですね。

平塚八景

前鳥神社は、「森の前鳥神社」として、平塚八景に指定されています。
以下平塚八景

湘南平
 青春時代を神奈川で過ごしたかたなら聞いたことはあるはずでは?
 今は禁止されているようですが、筆者の時代には、カップルで塔に南京錠をかけるのが流行っていましたね。
金目川と観音堂
 観音堂は、光明寺のことです。
 春には桜が満開で大変綺麗なお寺様です。
 5月には金目川で鯉のぼりのが優雅に泳ぐの風物詩の一つ。
七国峠、遠藤原(七国峠)
 標高180メートルちょっとの高さにある峠です。
 昔、甲斐、駿河、伊豆、相模、安房、上総、武蔵の七国が一望できたことから、
 その名が付けられた言われているそうです。
七国峠、遠藤原(遠藤原)
 七国峠から3キロほどのところにあります。
 雄大な自然を感じられる場所です。
霜降りの滝、松岩寺(霜降りの滝)
 その名の通り、重なりあった岩から水が霧のように流れ散っています。
 全国的には、日光が有名でしょうか。
 松岩寺のバス停から約1.6キロほどです。
霜降りの滝、松岩寺(松岩寺)
 松岩寺の石段を登りきると、眼下に遠く江の島、三浦半島を眺望する景観が開けます。
森の前鳥神社
 今回ご紹介の神社です。
八幡山公園
 平塚八幡宮にある公園です。
 桜、アジサイ、ハギなどの四季折々の花木が楽しめます。
 広い園内には八幡山の洋館(旧横浜ゴム平塚製造所記念館)、
 平和の慰霊塔や戦災復興事業完成記念碑があり、夜照明が入ると、公園全体が夜の街に浮かび上がり幻想的な
 景色を見ることが出来ます。
湘南潮来
 相模川下流域一帯は、湘南潮来ともいわれる広々とした水郷地帯で、
 場所的には、須賀港辺りです。
 夏には花火大会も開催されています。
平塚砂丘の夕映え
 平塚ビーチパーク周辺、平塚海岸になります。
 伊豆大島の眺望や雄大な箱根連山に沈む夕日に映し出された海岸の美しさは絶景です。

詳しくは、以下平塚市のHPをご参照ください。
平塚八景 | 平塚市 (city.hiratsuka.kanagawa.jp)

平塚八景に指定されるだけあり、この参道はかなり神秘的ですよ!

末社でしょうか。祖霊社です。

御神木の大欅です。

摂社。神戸神社。

摂社。奨学神社。

前鳥神社にご参拝の際は、三社参りを行いましょう!

扁額です。

筆者が参拝した時には、こんな可愛らしい物がありました!
おちゃめですね!

平塚市と言えば、平塚八幡宮が有名ですが、古来から続く、この前鳥神社まで足を延ばしてご参拝されてはいかがでしょうか。
平塚八幡宮とは違い、閑静な住宅地に佇み、広大な敷地を有する前鳥神社は、心安らぐ神社様でした。
車でなければ少々ハードではありますが、皆様も機会を見つけてぜひ、ご参拝下さいね!

おすすめの神社巡りルート

平塚駅→平塚八幡宮→前鳥神社→寒川神社→寒川駅
かなりハードですが、徒歩でも1日あれば全て巡ることが出来ます。

神社情報

所在地:〒254-0014 神奈川県平塚市四之宮4丁目14−26
アクセス:JR相模線 寒川駅もしくは、香川駅から 徒歩50分程度

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