本日ご紹介する神社は、大阪は住之江に鎮座する大阪護国神社です。
護国神社と聞くとちょっとネガティブな印象をお持ちの方は、是非読んでみて下さい!
認識が変わるかも!?知れません!
護国神社とは、日本国の為に殉職された人々を祀るための神社です。
主として戦争時の殉職者が大多数を占めますが、実は、警察官や消防士なども殉職された際には、祀られていることはあまり知られていないのではないでしょうか。
戦犯者が合祀されてしまっているので、どうしてもネガティブな印象が強く根付いてしまっていますが、実は、戦犯と言われる方々の数十倍、数百倍の国の為に命を落とした方々が祀られています。
当然、配慮が必要な部分もあるかも知れませんが、祀られている方々の多くは、一般の方々であり、家族、親族がいますので、今現在もなお、関りがある方は大勢いらっしゃられます。
ですので、あまりネガティブな印象はお持ちにならず、是非ともご自身のゆかりのある地の護国神社には、一度ご参拝下さいね!
元々は、明治時代に多く建立された招魂社が明治政府の命令により、「護国神社」と改名された神社です。
その後、昭和初期には、1府県に1社を基本として指定されることになりました。
*指定されていない護国神社もあります。
よって、現在においても、基本的にはそれに準じている形となっています。
しかしながら、以下の例外があります。
複数の護国神社が存在する道県。
北海道は3社。岐阜、兵庫、島根、広島は2社の指定です。
これは、簡単に言いますと北海道は、単に広大な土地であるから。
その他の県は、当時の軍隊の連隊区(軍の所轄)や地域の主張が強く調整がつかなかった地区です。
例えば、兵庫県だと、神戸と姫路にそれぞれ指定があります。
これは、兵庫県と言えば、「神戸」と思う人もいれば、「姫路」と言う人もいるような地域です。
余談ですが、筆者が知り得る同じような係争は、埼玉県の大宮区と浦和区ですね。
どちらが埼玉を代表する地域かを未だに競っています。
当時の指定では、東京、神奈川、宮崎、熊本は当時指定されませんでした。
東京は、護国神社の総本宮であり、全国の英霊をお祀りする「靖国神社」があり、別格扱い。
神奈川、宮崎、熊本は、政府が指定をした時期に神社が完成しなかったためです。
「完成しなかった」と記しましたのは、それぞれ当時建立中ではありました。
その後、戦争に負けたことにより、この制度自体が廃止となったためです。
その後、宮崎、熊本においては、主権回復後に宮崎県は、宮崎神宮境内に、熊本は熊本護国神社として、建立され、現在に至っています。
神奈川県は、完成間近に横浜大空襲で焼失。
戦後も、再建はされませんでした。
現在、神奈川県では、「伊勢山皇大神宮」が護国神社の役割を担っています。
大阪護国神社は、大阪市住之江区に鎮座しています。
不謹慎かもしれませんが、競艇好きな方ならご存知かもしれませんね。
競艇発祥の地である、「住之江競艇場」とは、新なにわ筋を挟んだ隣、住之江公園に囲まれた場所に鎮座されています。
この奉安殿に東郷平八郎のご遺髪と仁徳天皇が奉斎されているとのことです。
本殿を背に鳥居を撮影してみました!
遮蔽物がなく、心地よい参道です。
国歌の歌詞に登場するさざれ石です。
大阪府出身ならびに縁故の殉国の英霊10万5千余柱。
仁徳天皇をご祭神と記する記事もありますが、現在、公式HPのご祭神には仁徳天皇の記載はありません。
これは、戦後GHQの神道指令により、一時期浪速宮と称し、仁徳天皇をご祭神としていた時代の影響のようです。
上記しましたが、奉安殿には、東郷平八郎のご遺髪と仁徳天皇が奉斎されていると書かれているので、間違いではないのでしょうが、主祭神ではないことは確かなようです。
奉安=尊いものを安置すること
奉斎=神仏などを謹んで祀ること。
所在地:〒559-0015 大阪府大阪市住之江区南加賀屋1丁目1−77
アクセス:大阪メトロ四ツ橋線、ニュートラム「住之江公園駅」徒歩3分
いかがでしたでしょうか?
ネガティブなイメージをお持ちの方は、護国神社の印象が多少なり変わったのではないでしょうか?
ぜひ、地元の護国神社へご参拝してみて下さいね!