相模の国三之宮　比々多神社

本日のご紹介は、相模の国の三之宮です。

一之宮は、寒川神社
二之宮は、川勾神社となり、今回ご紹介させて頂くのは三之宮です。

神奈川の方なら、寒川神社は超有名ですよね！

ただ、川勾神社はあまり知られていないのではないでしょうか。
所在地は、神奈川県中郡二宮町山西に鎮座されています。
二宮町！神社からの由来かもしれませんね。
川勾神社に関しましては、また次回の機会に記事を書かせて頂きます。

本日ご紹介は、比々多神社です！

比々多（ひびた）神社と読みます。

相模国においても、最古級の神社です。

ちなみに相模国は、ザックリ言うと現在の横浜市と川崎市を除いた神奈川県となります。
横浜、川崎は武蔵国になります。

創建

比々多神社の歴史は古く、約1万年前から聖地信仰の場所であったとの記録が残っています。
その後、神武天皇が（紀元前655年）に古くから聖地とされていた現在の地に、社を建立し、相模国の霊峰大山を神体山として祀り、豊斟渟尊（とよくむぬのみこと）を日本国霊（にほんこくれい）として祀（まつ）ったことが神社の始まりと言われています。

霊峰大山（れいほうおおやま）

大山は、神奈川県、伊勢原市、厚木市、秦野市の境にある山です。
神奈川県の方々の多くは、小学生の時に遠足の地として一度は訪れたことと思います。

相模国、神奈川を代表する山であり、古来より山岳信仰の対象とされてきました。

大山阿夫利神社 (afuri.or.jp)

大山には、有名な大山阿夫利神社が鎮座されています。
阿夫利神社までは、ケーブルカーで登れますので、楽ちんです！
大山阿夫利神社もまたの機会に書かせて頂きますが、神奈川の神社の代表格でもありますので、ぜひ、機会を見つけてご参拝下さいね。

ご祭神

豊斟渟尊（とよくむぬのみこと）・・・国土創造の神様
天明玉命（あめのあかるたまのみこと）・・・玉造の神様
稚日女尊（わかるひめのみこと）・・・機織の神様
日本武尊（やまとたけるのみこと）・・・叡智と武勇の神様

以上が主祭神となっています。
日本武尊以外は、なかなかレアな神様をお祀りしていますね。
これも、歴史が古く自然崇拝の影響が色濃く残っていますね。

相殿神

大酒解神　（大山祇神）おおさかとけのかみ・・・酒造りの神様
小酒解神　（木花咲耶姫）こさかとけのかみ・・・縁結び・子授安全の神様

相殿神とは、同じ社殿に2柱以上の神を合わせて祭ることです。
祭神に加えて他の神を合祀・配祀することを言い、それぞれの祭神を祀るための二殿をあわせて作った社殿を指します。別の表記としては合殿とも記します。

大山祇神は「おおやまつみのかみ」と読み、大山津見神とも表記されます。
別名が酒解神となります。
此花咲耶姫は、大山津見神の二人娘の妹の方です。

鳥居

こちらは、昨年の夏に訪れた際に撮影したものです。

可愛い石像

比々多神社の境内には、数多くのかわいらしい石像があります。

後ろに写っているのは鐘ですね。
神仏習合の名残でしょう。

お寺？？と思う神社ってありませんか？ | やしろぐ (yashilog.fun)

所在地

比々多神社の所在地は、〒259-1102 神奈川県伊勢原市子易３６９です。
北西には大山阿夫利神社が鎮座しています。南東に５km程度進むと伊勢原駅がありますので、ちょうど、大山阿夫利神社と伊勢原駅の中間地点と言った場所にあります。
駅からは５kmですので、歩くと1時間程度はかかりますが、大変のどかな少し小高い場所に鎮座されていますので、ハイキングには良いかもしれませんね。
車で行く場合も、田舎ですので交通量も少なく、道幅も狭くないので、行きやすい神社です。

自分も数多くの神社をご参拝させて頂いておりますが、なぜか記憶に明確に残っている神社です。
ぜひ、神奈川にお越しの際には、足を延ばして参拝してみて下さいね！

アクセス：小田急小田原線伊勢原駅　徒歩　頑張って1時間。
　　　　　車：東名高速厚木インター、もしくは秦野中井インターから20分程度