第六天神社は、その名の通り、そもそもは第六天魔王をお祀りしていた神社です。
お祀りしていたと書かせて頂いたのは、第六天魔王は、仏教の神様になりますので、現在の茅ヶ崎の第六天神社のご祭神は淤母陀琉命(オモダルノミコト)・妹阿夜訶志古泥命(イモアヤカシコネノミコ)となります。
これは、神仏習合によるところですが、詳しくは、以下の記事をご参照ください。
お寺??と思う神社ってありませんか? | やしろぐ (yashilog.fun)
今回ご紹介させて頂く神社は、茅ヶ崎にある第六天神社です!
茅ヶ崎駅から西に国道1号線を進むと右手に鎮座されています。
鳥居は国道から少し奥に入ったところにありますので、気付き難いのでご注意ください。
第六天神社は、北は宮城県、西は静岡県の間に見られ、西日本には皆無です。
特に南関東(東京、神奈川、埼玉、千葉)に多くみられます。
その理由は、第六天魔王と言えば閻魔様ですが、自らを第六天魔王と名乗った超有名な武将がいますよね?
そう!
実際、信長が第六天魔王と声高らかに名乗っていた訳ではなく、武田信玄との書面でのやり取りの際に、信玄が自らをテンダイノザス・シャモン・シンゲン(天台座主沙門信玄)と署名した際に、信長がダイロクテンノ・マオウ・ノブナガ(第六天魔王信長)と署名したことが唯一であり、信長の素行やイメージに合う事からテレビ、アニメなどのメディアの演出の一つとして「我は第六天魔王信長なり!!」と本人がセリフが多く発生し、信長自身が名乗っていたと認識してしまった訳です。
ちなみに、天台座主沙門信玄の意味は、
天台→天台宗
座主→トップ
沙門→出家して修業した人
ですので、天台宗のトップである信玄との訳になります。
これは、信長の比叡山焼き討ちに対する非難と容赦はしないとの意味と言われています。
ちなみに、第六天魔王とは仏敵とされていますが、別名を他化自在天(たかじざいてん)と言います。
簡潔に言うと、人間の欲求や欲望を叶えることで自在に自分の快楽に変えることができる神様です。
実は、望みを叶えてくれる素晴らしい神様という訳です。
なぜ仏敵かというと、欲求や欲望を叶えてしまうからですね。
仏教ですから。
詳しくは、またの機会に詳しく書いてみたいと思います。
ご存知の通り、秀吉は信長によって登用され、見出され出世した武将ですし、信長への忠誠心も人一倍でした。
秀吉も第六天魔王=信長との認識があり、信長死去したことにより成し得た天下統一であったため、信長の神威(しんい=神の威光)を恐れ、第六天神社を秀吉の政治の中心とした西日本から排除したとされています。
そのため、第六天神社は、西日本には存在していないと言われています。
国道1号線から本殿までは30m程度でしょうか。
非常にコンパクトな神社ですが、施設の作りはどれも綺麗ですし、しっかりとした造りです。
西日本の神社好きの方が関東にお越しの際は、是非、第六天神社に足を運んでみて下さいね!
神社名:第六天神社
所在地:神奈川県茅ヶ崎市十間坂3丁目17−18
アクセス:JR東海道本線 茅ヶ崎駅 徒歩14分