お稲荷さんって?稲荷神社について意外と知らない事実をご紹介

2022.12.01

スピカ

神社

稲荷神社は、わたしたちにとって最も身近な神社かもしれません。実は、全国にある3分の1以上の神社が稲荷神社である、というデータもあります。

そして、その稲荷神社といえば、両脇にいるキツネの印象が強いのではないでしょうか。そんなキツネや、お稲荷さんについて、紹介します。

お稲荷さんはキツネのことではない!?

稲荷神社の神様=キツネの神様のイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。実は、それは違います。では、あの稲荷神社の象徴とも言えるキツネさんの正体はなんなのでしょうか。

キツネは、稲荷神社の神様の眷属なのです。眷属とは、神様に使える者、という意味でキツネはお稲荷さんの使いということです。大昔、キツネを目に見えない霊獣「白狐(びゃっこ)」として進行して、五穀豊穣の神である「お稲荷さん」の使いだと考えたとされています。稲荷神社にキツネがいる由縁でもあります。

お稲荷さんはどんな神様?

稲荷神社の神様を親しみを込めて「お稲荷様」や「おいなりさん」と呼びますが、正式名称は「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」といいます。

上でも書いた通り、お稲荷さんは五穀豊穣、つまり稲作や農業の神様として信仰されています。稲作の豊凶は、大昔より日本人にとっては、生活を左右する関心ごとでした。そのため、お稲荷さんへの信仰は一部地方ではなく、全国に広がっていったと考えられています。

そんな稲荷神社の始まり、つまり総本宮は京都にある「伏見稲荷大社」です。

『山城国風土記』によると、秦伊侶具という人物が餅を的にして弓を射ると、餅が白鳥になって山へ飛んでいき、その白鳥が降り立った場所に稲がたわわに実り、そこに神様をお祀りしたことかが伏見稲荷大社の創建とあります。そんな秦氏が信仰していたのは「伊奈利」と表記されています。「稲荷」の方は、荷田氏がお祭りしていたという説もあります。このように、同じ伏見稲荷山には複数の氏族による信仰があったとされています。

いずれにせよ「稲荷」の言葉には「稲がなる」という意味が込められているのです。これがお稲荷さんが五穀豊穣の神様として信仰されている由縁です。

まとめ

今回は稲荷神社と、その象徴であるキツネについて紹介しました。

キツネ自体を神とする信仰も一部にはありますが、本来、稲荷神社にいるキツネは「お稲荷さんの眷属」ということは覚えておきましょう。意外にも、神社好きの人でも知らないこともあるかもしれません。

キツネ様の存在や役割に関しても、ぜひ注目してみてください。

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