日本には古くから、女性の妊娠や出産に際して御祈願をする「安産祈願」という習慣があり、その習慣は現代まで受け継がれています。妊婦さんとその家族が神社へ御祈祷に訪れるところを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の記事では、「安産祈願」について紹介します。
安産祈願とは、妊娠や出産に際して、母子ともに健康かつ安全に産まれるよう、神社にてお祈りをする風習・行事のことです。また、安産祈願を行うことで妊婦さんやその家族の安心感や精神的な支えになる効果も期待されています。
安産祈願は「帯祝い」とも呼ばれており、妊娠5ヶ月目頃の「戌の日」に腹帯を巻いて御祈祷してもらう儀式のことを指します。
何故「戌の日」なのかと言うと、戌(犬)はお産が軽く、一度にたくさん子を産むことから、安産の象徴として親しまれており、縁起が良いとされているためです。
ただ、無理に戌の日に行く必要はありません。妊婦さんの体調が優れなかった場合は安静にするべきです。戌の日に強いこだわりをもたず、妊婦さんの体調第一で考えましょう。
安産祈願を行うには初穂料を納める必要があります。安産祈願の初穂料の相場は、大体5,000円~10,000円が一般的と言われています。当然神社によって金額は変わってくるので、訪問する予定の神社の初穂料は、事前にホームページや電話で確認しておきましょう。
初穂料は表に「初穂料」と書いたのし袋にお金を包み、神社の受け付けへお渡ししましょう。
安産祈願は神社で行う儀式のため、服装が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、カジュアルすぎる服装を避けていれば、お腹が苦しくならないラフな服装で大丈夫です。ワンピースやマタニティフォーマルなどがオススメです。
パートナーに同伴する男性の場合はスーツやジャケットなどが無難でしょう。
今回は、安産祈願について紹介しました。いかがだったでしょうか。
出産はとても大変で苦しいという印象を男女共通で持っているのではないでしょうか。それに対して、安産祈願には御祈願としての意義だけではなく、出産を控えている妊婦さんの精神面を支える効果も期待できます。
もし記事を読んでいただいている方の中で妊娠中の方、もしくはパートナーが妊娠中で、まだ安産祈願に行っていないという方がいらっしゃったら、妊婦さんの体調を第一で考えつつ、御祈禱に神社へ行ってみてはいかがでしょうか。