お祓いには意外と様々な種類がありますが、その中に交通安全の御祈禱として「車祓い(くるまばらい)」というお祓いがあることはご存知でしょうか?
今回は「車祓い(くるまばらい)」について意味や必要性、ポイントを紹介します。
車祓いとは、車と購入したドライバーの交通安全を祈願し、神社でお祓いを受けることを指します。
車祓いは以下のような流れで行われます。
1. 車で神社へ訪問する
2. 神社の受付で車祓いの手続きをする
3. 社殿内で交通安全の御祈祷を受ける
4. 車を車祓い専用の駐車場へ移動させ、お祓いを受ける
5. 車祓い終了後、お守りなどの授与品を受け取る
4に記したように、神社の中には車祓い専用の駐車場を設けていることがあります。注意したいのが神社へ訪問した段階でその専用の駐車場に止めないようにしましょう。まずは社務所で手続きし、お祓いを受けた後に神職の方の指示に従って移動します。
この車祓いですが、必ず受けなければならない。という訳ではありません。お祓いをしたから事故に遭わなくなるという訳でもありません。
それでも受ける人がいるのは、「お祓いをしないと事故が怖い」「お祓いを受けた方が安心して運転できる」といった不安な気持ちを払拭させたい人や、気持ちにゆとりを持ちたい人などが、安心して運転できるように車祓いを受ける理由だといえます。
車祓いですが、もちろん受けるには初穂料を納める必要があります。
金額は神社によって変わってきますが、大体3,000円~10,000円ほどです。そのため相場は5,000円前後ほどと覚えておきましょう。
初穂料を納めるときは財布から直接出すのではなく、のし袋に入れて納めるのが理想となります。
車祓いを受ける際は、事前の準備も大切になります。ここでは、車祓いをのポイントを紹介しますので、今後車祓いを受ける予定がある方は覚えておきましょう。
車祓いを受けたいのであれば、事前に車祓いを受けたい旨を神社へ伝えて予約しておくのがベストです。神社によってはお祓いの日時が決まっているところがあったり、そもそも予約なしでは受け付けていないところもあります。
また、この予約のタイミングで初穂料の確認もしておくといいかもしれません。当日お金を用意するときにバタバタせずに済むでしょう。
車祓いを行うタイミングは特に決まりはありません。
よくこのような儀式を行う際に六曜を意識する方がいますが、車祓いに関しては六曜を意識する必要はありません。仕事との兼ね合いなどもあるでしょうから、無理をせずに休日などゆとりがあるときに行うのが無難です。
六曜を意識する必要はないと言いましたが、「縁起が良い日に行いたい」ということを重要視しているのであれば、「大安」がおすすめです。
また、神社が混み合う時期は避けておきましょう。
年末年始や七五三などの時期では神社が混み合う可能性が考えられます。神社の中には、「年末年始のシーズンの場合、御祈祷は行うがお祓いは別日に対応します。」といった対応をする神社もあります。
納車のタイミングだけではなく、廃車のタイミングでも車祓いをすることもあります。
これは廃車となる車に対して、「今までありがとう」といった感謝と供養の意味を込めて行われるお祓いです。車は長年使用していれば愛着が湧くものですから、廃車になる車への気持ちに区切りをつけたい方におすすめです。
今回は車祓いについて紹介しました。いかがだったでしょうか。
誤解してはいけないのが、「車祓いをしたから絶対に無事故になる」とは思わないようにしましょう。
車祓いは運転する人の気持ちを引き締め、安全の意識を高めることが期待できます。その意識を「絶対に安全だろう」という慢心の気持ちへと変えないように、日々の安全運転を心掛けましょう!